火曜日、ワンガヌイ出身のジェームズ・ムサはフラムの練習でディミタール・ベルバトフのマークにあたっていた。
ウェリントン・フェニックスFCから5ヶ月前放出され、理想的なキャリアを積むことの現実を見せつけられていた。
しかしながらサッカー界とは移り気なビジネスで、オリンピックでのニュージーランド vs エジプトでの35分間の見せ場はフラムのスカウトの目に留まるのに十分だった。
ムサはこのプレミアリーグのチームと来年1月まで契約を結び、まだ試合には出場していないが、火曜日のU-21プレミアリーグでのリバプール戦でのデビューを見据えている。
「本当に驚くべきことだったんだよ、1か月前までは僕は家にいて、プレミアリーグをTVで見ていて、それがいまベルバトフのような選手と一緒にフラムで練習しているんだ」ムサは東ロンドンでインタビューに答えた。
「本当に驚くべきことなんだ。欲しいものは何でもあるんだよ、アイスバス、マッサージ、爪のケア、最高なんだ」
ムサはマニキュアに夢中になっておらず、2010-11 Aリーグシーズンに3試合出場した後彼を放出したフェニックスに対する恨みもないという。
20歳のムサはただ、「何事も理由があって起きるんだ」と言う。
最初の戸惑いのあと、彼はウェリントンがオリンピックとU-20ワールドカップに出場することを許してくれたことを感謝している。
ムサはフラムでの3週間の練習をこなしたが、U-21プレミアリーグでの彼の出場機会は、トップチームに戻ろうとするセンデロスやグリゲラなどのオーバーエイジに阻まれている。
「フラストレーションはあるけれど、理解しているよ。
この件について怒ってなんかいない。監督とは話をして、競争を続けていればチャンスは来ると言ってくれた。だから僕はこの件をネガティブにはとらえてないし、彼らがプレミアリーグの選手であることも知ってるんだ。」
ムサはQPRとウェストハムでディフェンダーとして活躍しているライアン・ネルセンやウィンストン・リードと言った選手を理想としている。
「彼らをずっと見てきたけど、インターナショナルウィークだから連絡を取るのが難しいんだ。けどニール・エンブレン(ニュージーランド監督)からメールがあって、ライアンが僕の番頭を知りたがってるんだって。だからもうじき連絡がつくと思う。QPRは僕がいるところから本当に近いから、そのうち会えると思う。
通常、フラムは朝9時から夕方4時半まで練習を行っている。
チームの朝食は「プレ・アクティベーション」ウォームアップ – これは本当に臀部の強化になる – のあとになる。GPSと心拍数のモニターを付けての厳しい練習の前にだ。
昼食の後は、ジムの後でもう1時間、シュートやパスと言った特定技術に焦点を当てたフィールドでの練習に取り組む。
「シャワーを浴びた後はミーティングか、ゲームの振り返りをする。一日は本当に長いけれど、大好きなことをして生活するための収入を得ることは誰にとっても夢なんだ。今は何百万ポンドも稼ぐことにトライする気なんてないよ。ここで機会を得られただけで幸せだし、お金はきっと後で付いてくるさ」
ニュースソース:Phoenix Musa reject loves life at Fulham
ニュージーランドのチームから契約を解除され、途方に暮れていたところに夢のようなオファーが届いた言うムサ。オリンピックやワールドカップは今やクラブチームのための見本市となっていますが、特に自国のリーグ、レベルが低い国にとっては千載一遇のチャンスになるようです。
日本からも多くの代表選手が欧州へ渡っていますが、いつかJリーグがこう言った無名の若手をスカウティングできるレベルに上ってきてほしいですね。